「どっこいせ…」
『ユナ様!!』
再び窓から戻った私…
この声…
「あ、フリージア。おはよ~。」
「おはよ~じゃありません!!どこ行ってたんですか!?」
「ちょっと…あの木まで。」
さっき落ちた木を指差す。
「木ですか…?」
「うん。木。」
「はぁぁ……」
フリージアはその場に座り込んだ。
「ちょっどうしたの!?」
「良かったですぅ~!!またユナ様がいなくなったと思って…すご…しんぱ…」
あらら、泣いちゃったよ…
ちょっと罪悪感。
「あ~…ごめんね?泣かないで?」
「はい…すみません…うぅ…」
泣きやみそうにないな…
「あのね……お腹すいちゃってさ…食べ物探してたの。」
「食べ物…?」
「そ、朝ご飯…食べ…」
《ぎゅるぎゅる~》
食べ物って言葉を出した瞬間、私のお腹も腹ペコを思い出したようだ。
「あはは…すごい音…」
「……うふふ。そうですね。」
あ、泣きやんだ。
「すぐにご用意いたしますね?」
フリージアは私を部屋に戻すと、急いで出て行った。