いや、嘘だ!!



もしくはドッキリとか?


私はお姫様なんかじゃないし…



それは自分が一番良く知ってるし…



人違いかなんかじゃ…



「ユナ様?何か思い出されましたか?」



「あ…あのね?こんなこと言っちゃなんなんだけど…人違いじゃないかと…私…お姫様じゃないよ?」



フリージアはキョトンとしている。



「記憶喪失なのに分かるんですか?」



はっ!!そっか…



記憶喪失ってことになってんだ。



失敗したぁぁ!!



「あ、えっとね…話せば長くなるんだけど…」



《コンコン》



その時、部屋のドアを誰かがノックした。



「はい。」



フリージアがでる。



「………いったいどうすれば…」



だだっ広い部屋を見渡し、意味なく遠いドアに向かって歩くフリージアを見ながら、今日のテレビのことを考える。



あぁ…もうきっと間に合わない…



見たかったなぁ…ヘキ〇ゴン…