「ただいま~!!うひゃぁ~びしょびしょ!!」


全身びしょ濡れで、真っ先にバスルームに駆け込む私。




佐河 柚奈 【サカワ ユナ】



18歳



一応、この物語の主人公である。



「以後お見知りおきを♪」



「何、独り言いってんの?はい、タオル」



「ありがと、ひどいよ~外。ありえない感じで」


母親からタオルを受け取って、シャワーを浴びる。




「はぁ~スッキリ♪」



もうすぐ夏本番、この時期の雨は蒸してて汗がじっとり…



「アイス♪アイス♪」



「あ、柚奈!ジュンの散歩行ってね~?」



母親の容赦ない一言にアイスを食べる手を止めた。