「さっ、ユナ様お召し物を…あら…あら?あら?この服は…こうかしら…あら?こうかしら…。」


「…………」



フリージアは私が着ているパーカーのジッパーに苦戦中。



「自分でやるよ…」



これ以上いじくりまわされたら、壊れる!



「申し訳ございません…でも、このお洋服…どこで見つけたんですか?はっ!!まさか!!」



「な、なに?」



「城を抜け出した時のためにご用意なさったんですね?そうなんですね!?」



フリージアはすごい剣幕でパーカーを奪い取った。



「これは、没収です!」


「えぇ?…それ…」



高かったのにぃ~!!



「あのさ…フリージア…さん?」



「まぁ!!さん付けだなんてやめて下さい!ミルトニア様に叱られてしまいます!」



み…みるとにあ?



「じゃあ…ふ…フリージア…」



「何でしょう?」



「あのね…私って…誰?」



は…間違えた。


これじゃ本当に記憶喪失みたいじゃん!!