そうだったんだ…だから私が変なこと言っても不思議に思わなかったのね…
「イベリス…ありがとう。」
「え?」
不意に口から出た言葉だった。
私は一人で頑張ってるつもりだったけど…リュウも、イベリスもちゃんと私を守ってくれてた。
全て…話そう…
そして、ユナ姫を…私をもといた場所に帰すんだ。
「二人とも…聞いてね……全て話すから…」
ここに来た時
夢の中のこと
時計
そして…この鏡に…
私は全て…何も隠すことなく話した。
話し終わる頃には、不思議と身体が軽くなるような、スッキリした気持ちだった。
そして、私はもうすぐ帰るという寂しさだけが残った。