『俺はリュウ…お前は?』
『お前…バカか?』
カリニャに向かう馬車の中、何故だかリュウとの会話ひとつひとつを思い出していた。
『お前で良かったよ。』
不思議…
たった2日前のことなのに…
もう随分前の出来事のような気がする。
『ユナ…』
やだな…
そんな優しい声で呼ぶなよ…
帰りたくなくなるじゃん…
『…ユナ…』
どうしてこんなに好きになっちゃったかな…
今までの自分からは考えられないスピード。
………
このまま帰っていいのかな…
こんな…気持ちで…
『…ユナ……』
お願い…もう…
私を引き止めないでよ…