「…………」


「大丈夫か?」



「うん…ありがと。」



もう体中の水分流しきったって感じ。



「で…お姫様はまた城を抜け出した訳だ。」



またって…


「そんなに有名?」



リュウはふっと笑ってこっちを見た。



ドキ…っと心臓がなる。


「まぁな。でも、さすがに今回ので懲りただろ。」



はい……懲りましたとも。



抜け出したのはじめてですが。



「ね…リュウ…」



「ん?」



…………



「なんだよ?」




「もし、私が別の世界の人間だったら…どうする?」