*咲side* 「あっつーい!!」 「…咲、うるせぇ。」 7月初旬。 あたしは相変わらず、爽太と毎日登下校している。 昔も毎日一緒に学校に通っていたし、なんだか違和感なくなっちゃった。って感じかな。 以前感じた胸のドキドキも、最近はそこまで感じなくなった。気がする。 あれは、なんだったのかな…。 「じゃあね、爽太。また明日ね。」 「おう。また明日。」 いつもどおりあたしの家の門の前で爽太に別れを告げ手を振り、それぞれの家に帰る。