「……腹が立つ」


「だろう?それが分かってるならいいんだ。まだそれが分かるなら……」


そう言って先生はみんなの頭をワシャワシャとなでた。


その時、先生は悲しそうな顔をしてた。


「これからはもう美琴にちょっかい出すなよ」


「はい」


「よしよし。美琴、大丈夫か?」


「うん。先生ありがとう」


先生は私の頭もワシャワシャとなでてくれた。


私の頭をなでた先生の手は温かかった。