「ベリー、そのへんにしてやれ。怒ってるし、泣いてる」


スマホをいじっていた佐野さんが言った。


「だけど、れーくん……こいつもどうせ前のやつらと同じなんだよ」


「そんなことないかもよ」


扉からイケメンな人が入って来た。


「お~留夏ちゃんじゃん♪」


「紫、ちゃんづけヤメロ。キモイ。」


「留夏さんって、あの山本留夏さん?」


「そー。あの山本留夏さん(笑)」


初めて見たけど、本当に瑠生さんに似てるな。


「留夏が信じるって言うんなら、それでいい」


「れーくん!!」


梨上さんはやっぱり納得がいかないよう。