私が久麗さんをビンタした音が廊下に響いた。


「……バカにしないでください!私はそんな理由でお世話係になったんじゃありません!」


私は走り出していた。


佐野さんと山本さんがいるという屋上へ。


早くあの2人を授業に出させてお世話係を辞めようと。


「痛った~(笑)せっかくのカッコいい顔が台無しじゃんね?りーくん」


「はっ(笑)天罰だろ」


簡単なことじゃなかった。


佐野さんと山本さんの他にあと3人もいたのだから。