ー1日前ー

「あーおーいー...聞いてる?」
そう言いながら後ろからかぶさる私は高嶺唯
今は蒼におねだり中なのだ
「聞いてるよ!今度新しく出来たゲーセン行こって話だろ?これで5回目だぞ?」

「さっすがなんでも出来る優等生は違うね!」
私が調子にのりながら言うと、
「コレぐらいみんな出来るだろ」
と、蒼が偉そうに言う
「うわぁ......馬鹿に対する嫌味か嫌味なんだな!?私悲しくてないちゃーう」
私は泣いた振りをする
「勝手に泣いとけよ」
と、笑いながら言う

私はこんな日々がずっと続けばいいと思う。
けれど、そんな風にはいかないこと位私にだって分かってる......。
そしてこの幸せな日々は一瞬にして消え去る事をこの頃の私は知らなかった