その顔は、あたしを。

だめに…する。


あぁ、なんか…
お酒を飲んだ気分…


「陽、あたし、陽が…」




ハックション!!!


学食に響く、陽のくしゃみ…


「うえ、さみ〜、早く外行こうぜ。おっちゃん冷房効き過ぎだよ!」

学食担当のおじさんに注意する陽。




「陽…」

「ほら、行くぞ。」



ズキン…


“好き”


その二文字は、学食の冷房に吹き飛ばされてしまったみたいだった。