ジー…

まるで惚れました、と言うように椿さんに見入る。




パシャッ!

小夏の携帯のサブ画面がぴかっと光った。

「へへへへへ〜…好きな人を見つめるいおちゃん♪っと、宛先はいおのお母さん…」

「はああぁぁ!!?小夏、ストップ!ちょ、ちょっ」


「冗談!」

さっきとは打って変わった真剣な表情で携帯を閉じる小夏に、少しどっきりした。