その時だった。 グニャン……… え?何これ? 視界がグニャグニャしてる。 ちょっと気持ち悪い。 目眩?立ちくらみ? だがそうではなかったのだ。 「さっ!俺ん家着いたよ!」 咄嗟に直也の声で、夏喜は我に返った。 えっ? !? えーーーー!? 目の前には、大きい旅館でもおかしくない、大きさの家があった。