こんなお葬式【長篇】のレビュー一覧
物語の始まりは1人の死。 1人のおばあさんとの出会い。 いつもと変わらない、仕事が始まる。 葬儀社で働く主人公が"仕事"としておばあさんと関わっていく。 人の最後は"死"であるが、その人の"死"を見届けた"身近な人"にとって、その人の亡くなった時に全てが終わるわけではない。 主人公が今回の葬儀を通して見たものとは──。 葬儀社の仕事内容、流れ、立場が分かりやすい言葉で綴られており、スッーと葬儀社というものが自分の中へ入ってきます。 人の命に関わる仕事の人にも、そうではない人にも1度は読んでもらいたい作品。 きっと自分の中で"何か"が変わるはず。 物語の前半から泣いてしまいました、ハンカチは必須です。
いろいろな想いを含む涙が、次から次へポロポロとこぼれました。 私の祖母は、おそらく今年中に亡くなります。 どのようにその事実と向かい合うべきか考えることもできず、目をそむけていました。 でも、このお話を読んで思います。 『精一杯の想いで送り出すんだ』って。 笑夜さんは、あなたはあなたのその物語で、今 確実に一人の人間の意識を変えました。確実に一人の人間に一筋の光を与えました。 笑夜さん、本当に本当に、ありがとうございます。
おばあさんのまっすぐな想いに主人公含めたくさんの人が心動かされ、いろんな真実に気付かされる… 日常に流され忘れていた気持ちがたくさん詰まった感動の作品です! 是非、是非、たくさんの人に読んで貰いたい! 書籍化はもちろん映画で見てみたい作品です。
そんな何かが詰まった重みのある作品 題材は確かに思い ただそこにある何気ない優しさ 愛するという事の意味 人が持つ様々な感情 そんな一つ一つが柔らかく、儚い 物語としてだけでなく色んな読み方が出来るこの一作は、考え方すら少し変えてくれる 書籍や映画等でもう一度味わいたい 他作品の作者のイメージとはまた一味違ったおすすめです
流れてゆく日々の暮らしの片隅で、きらりと輝く小石を見つけた作者の眼差しが限りなく優しい。 最近、気持ちのよい涙を流してないなぁ… そんなヒトにお勧めします。
お葬式に参加した事のある方も、無い方も、一度は読んで頂きたい作品です。 主人公の素朴な優しさに涙すると同時に、今後……その時を迎えた自分がどう動くのか、とても考えさせられます。 まるでドラマを見ているような深くて温かくて、だけど切ないお話でした。 葵は2度目に読んでも泣けました。 過去レビューでこんな言葉を使った事は無いんですが、この作品はとにかく必読です!!
慣れるのは良くないけれど、幾分か麻痺します。 このお葬式は優しく悲しく、主人公のその先の人生も変えてしまったのですね。