途中、僕に気を使い、

─時間は大丈夫ですか?

と問いかけながらも、花を手向けるその表情は、子供が懸命に何かに必死になっている風で、僕は笑顔で首を縦に降るしか出来ないでいた。


この時間、この最後の贈り物を胸に秘めてきたのだから……。