伴侶を想い、たった一人のおばあさんが用意した幾つもの籠に詰まれた花。

スタッフから手渡されるその花を、一本一本丁寧に棺の中へ添えて行く……。

徐々に花でいっぱいに包まれていくおじいさんに向かって、

─綺麗になっていくね。

─一人だと大変や。沢山やもん。

─お布団みたいやね。

─まだ沢山あるねんで。

等と話しかけながら。