タンタンタンっ

今日…私が部活に行けない理由…


ガラガラ…

ピッ…

この前借りたこの古い本。
一応、全部読んでみたけどなんの意味もないらしくクローバーの文字は1回も出てこなかった。


カタン…

「ふぅ…」

そういえば…

私は無意識に生徒手帳を取り出し今まで集めたクローバーの1枚を持っていた。

「……私も…挟んでみる…?」

少しワクワクするこの感じ。
好奇心ってやつ?

「あれ?美音?」

バタンっ!

「へっ?」

「お前、何してんの?」

「あ…いや…」

「ふぅーん…」

笠宮…分かって来てるの?
つか、私…部活休んでるんだ!
サボってるって勘違いされそう…
(実際サボってます)

「かっ…笠宮!」

「何?」

「その…えーと…こ、この本!」

「はい?」

「借りたいって言ってたでしょ?」

「あ、あぁ、面白かった?」

「ま、まぁまぁ?」

「ふっ…そうか。
それより部活…」

「あっ、その…」

「サボり?まぁ、黙っといてあげる」

「ほ、ほんと?」

「しょーがねーな」

「あ、ありがと…」