あの図書館の日から数日がたち
今日の昼休み…

「ねぇ、美音!」

「紅李、どうしたの?」

「最近さ、笠宮君と仲良いらしいじゃない! 噂で聞いたぞ!」

あぁ、紅李少し楽しんでるな
人の気も知らずに…

だいたいどっから流れんのよその噂!

「仲が良い!?
そんなわけないでしょやめてよ」

「えー?なんで?」

「仲が良いどころか悪いですよ!
それにどっから流れんのよその噂」

「さぁ?そこらへんの人が言ってるの聞いたから」

「はぁ…」

「あ、あの!」

「え?」

「大葉さんって…笠宮君の事が好きなんですかっ?」

「は?」

「ど、どうして?」

ちょいちょい、紅李、顔が笑ってるぞ!

「最近、仲が良いって聞いたから…
今までそんなに…」

あぁ、この子はあの、笠宮の事が…

「そんなわけないでしょ?
やめてよ…」

「そっか、そうなんだね」

うわぁ…嬉しそうな顔してたなぁ
実は私、恋愛まだまだした事などありませぬ!

「ねぇ、美音ってほんとに好きじゃないの?」

「逆になんで好きに見えるの?」

「いつもと声のトーン違うし、顔も密かに微笑んでるというか。」

「「きもっ」」

「ぷっ…」

「冗談よしてよ…気持ち悪い」

「おいおい」