「来実」


「もお、迎えに来てくれたの?あ、これ私の彼氏で、婚約してます。」



あぁ。私だけの愛しい声でその名前を呼ぶのね。


なんとなくわかってたの。


君がほかの人と結婚するかもしれないって…でも、私は諦めきれなかった。



ただそれだけ。