「何で…」

驚いていると後ろの男の腕が離れていた事に気付く。

私は、急いで振り返った…。

だが、後ろに男の姿はなかった。

その代わりに…。

「準司、もう止めろ」

えっ…。

さっきまで私の後ろにいた男の声が隣から聞こえた。