ど、どうしよう……。
って、行くしかないんだけど。
明日にするつもりでいたし、覚悟なんて出来ていなかった。
あれだけ何度も大丈夫だって言い聞かせたはずなのに、いざとなるとやっぱり足が震えて緊張する。
「大丈夫だって。言ったじゃん。フられたら、俺が慰めてあげるって」
背中を押すキヨ君の力強い手と優しい声。
「う、うん……」
そうだけど。
やっぱり緊張するよ。
「校門出たとこで待ってるから、頑張って来いよ」
キ、キヨ君……。
どうしてわたしなんかの応援をしてくれるの?
高野くんの味方じゃなかったっけ?
わからないけど、せっかく呼び出してくれたんだし。
こうなったらもう、覚悟を決めるしかない。