「別に僕はいいよ。飛び降りなんて、たいした事ない。きっと……落下してる途中に意識を失って、地面に衝突した時には意識はないはず」



真くんは笑った。


その表情は、とても清々しい。


恐怖心とか一切感じてないような。





「本当に、それでいいの……?」



確かに私は楽に逝ける。
最良の手段かもしれない。





「いいよ。美愛ちゃんがいいなら、僕はかまわない」