「私も思ったよ……。何度も何度も。こんな世の中壊れればいいっ……。人類なんてみんな消えてなくなってしまえばいいって……!!」



気がつけばまた、
無意識のうちに感情的になってた。


そのせいで目には涙が溜まっていた。



泣きたくないのに。


人前で。


さっき知り合ったばっかの人の前で。





「美愛ちゃん」


「でも、無理なんだよね……。世の中の人間がみんな消えるなんて、絶対にあり得ない事なのにね……」


「……」



ポロポロと流れていく涙。


涙は一度流れたら、もう止められない。




「結局はっ……自分がっ、私が消えるのが……1番なのにねっ……」