私も横になって、彼の横顔をジッと見つめた。 「何か、ヤケクソになるような事でもあったの……?」 気がついたら、 そんな事を口走ってた。 「……まぁね」 「そう」 曖昧な返答しかしてくれなかった。 私も追及はしなかった。 「美愛ちゃんはさ、思った事ない?」 天井を見つめていた彼が、私の方を向いた。 メガネの奥の瞳がしっかりと私を捉えていて。 真っ直ぐな瞳を直視できなくて、少し視線を逸らしながら「何を?」と言った。