サツキ「ん…」
光希「サツキ？」
サツキ「あれ？何で私ここに？」
光希「過呼吸で意識とんだみたい。涼太君が連れてきてくれたの。」
サツキ「…そうですか…」
光希「サツキ？何があったの？」
サツキ「いや…」
光希「裕翔呼んでくるね。」
裕翔「サツキ？気分はどう？」
サツキ「大丈夫です。」
裕翔「朝から様子がおかしかったみたいだけど… 親か？」
サツキ「・・・」(コクン)
裕翔「そうか…よく頑張ったな！」(ナデナデ)
サツキ「・・・」
裕翔「サツキ？他にもなんかあったのか？」
サツキ「・・・」
裕翔「涼太君？」
サツキ「えっ？そ…そんなこと…」
裕翔「慌てすぎ…何があった？」
サツキ「・・・」
裕翔「サツキ？」
サツキ「私が悪い…」
裕翔「ん？」(ナデナデ)
サツキ「バカだ…」
裕翔「そんなことないだろ？何があったの？」
サツキ「…勝手に好きになって、傷ついて大泣きした。 大バカでしょ…」
裕翔「サツキ？言いたいこと全部言って？」(ナデナデ)
サツキ「う…」
裕翔「泣いてもいいんだぞ？」
サツキ「泣かない…泣いたら負け…」
裕翔「そんなことないんだけどな… 何で傷ついたの？」
サツキ「それは…言えない。」
裕翔「何で？」
サツキ「・・・」
裕翔「サツキ？」(ナデナデ)
サツキ「何で涙が出てくるんだろう？いつから私はこんなに弱くなったんだろう？」
裕翔「何があったの？」
サツキ「涼太…嘘ついた… 何で好きでもないのに…好きなんて言うの？… 嘘つき嘘つき嘘つき…うう…(泣)」
裕翔「よしよし。でも誤解じゃないのか？」(ナデナデ)
サツキ「だって…見たもん… ヒッグッ…」
裕翔「何を見たの？」
サツキ「うう… 婚約者と… 仲良さそうに歩いてた… 私が悪いの… 好きになんてなったから…」
裕翔「間違いじゃないのか？」
サツキ「間違いない… でも…もういい。 私が悪いの。好きって言ってもらってうかれてた… バカだった… カッコ悪い…」
裕翔「サツキ？涼太君に聞いてみたのか？」
サツキ「もういいの。」
裕翔「なら俺が聞く。」
サツキ「もういいって言ってるじゃん！！！これ以上傷つきたくないの！！！」
裕翔「分かる。気持ちも分かる。だけどな、涼太君と出会ってからサツキは変わった。サツキも分かってるんだろ？」
サツキ「でも…でもやっぱり裏切られた。人は都合が悪くなれば離れていく。」
裕翔「サツキ… 苦しいだろ？」(ナデナデ)
サツキ「うう… 何で…何で大っ嫌いなのに…何で涙が出てくるの？」
裕翔「…サツキ？思ってること全部涼太君に言ってみろ。」
サツキ「嫌だ！ これ以上傷つきたくないの… 苦しいのは嫌…」
裕翔「でもはっきりさせた方がいいだろ？」
サツキ「・・・」
裕翔「連絡するから話してみよう？」
サツキ「・・・」
