涼太「お邪魔しま~す。」

祐介「俺の部屋に来い。」

涼太「何?怒ってるの?」

祐介「さっき一緒にいたのは誰?」

涼太「ちょっと…」

祐介「言えないのか?」

涼太「今は言えない…で、話って?」

祐介「サツキが家を出ていくんだそうだ。」

涼太「えっ?何で突然?」

祐介「新しい気持ちで仕事がしたいとか言ってるけど、絶対何かあったんだ。お前心当たりあるか?」

涼太「いや…」

祐介「さっき家に帰ってきたとき、サツキの目が赤かったんだ。相当泣いた様子だった。」

涼太「マジかよ…」


コンコン♪

祐介「未菜?どうしたの?」

未菜「今サツキのこと話してるんでしょ?」

祐介「そう。未菜、サツキの様子がおかしかったとかない?」

未菜「今朝帰ってきたとき、美華?!って叫んでた。美華なら学校行ったよって言ったら、ああそっかって。その時呼吸がおかしかった。」

祐介「過呼吸…」

未菜「後…さっき帰ってきたとき、目が真っ赤だよ?って言ったら、自分のバカさに大笑いして笑い泣きしたって…」

涼太「やっぱり…」

祐介「そっか。未菜?教えてくれてありがとう!」

未菜「ううん。サツキ慌ててた。あんなサツキ見たことない。」

祐介「未菜?ちょっとあっち行ってて?」

未菜「うん。」

祐介「やっぱりって?」

涼太「きっと母親に脅されてる。」

祐介「はあ~…どうするかな…」

涼太「俺、聞いてみるよ。」

祐介「ああ。」