私は、一生懸命に変人美容師の後ろを着いていこうとしたが、人通りが多かった。


最初は、私の横に一緒にいたが
女性の髪に興味津々になり、私より先に行ってしまう。



人をかき分けながら、変人美容師に付いていこうとしたが、変人美容師の足が早くて、私の足では着いていけなかった。


その時、変人美容師の後ろ姿が見えなくなりそうになった………ときであった。



人にぶつかった。



私は、ぶつかった人に謝った。


しかし、その人は


「あー?なんだい?姉ちゃん?俺と一緒に遊びたいかい?」



男性二人組でいかにもヤンキーな格好をしていた。しかも二人とも髪は金髪で鼻にはピアスを付けていた。



「……ちょっと姉ちゃん。可愛いじゃん
俺たちと一緒に遊ぼうよ」



一人の男性が私の手首を掴み、言ってきた。



周囲には人がいたが、周りの人はこちらに目を向けるだけで、助けてくれない。



「……っ離してください」


男性の手が、強くて抵抗できなかった。



「いいじゃん、遊ぼうよ!俺らも暇してたし」




二人の男性は、楽しそうに私に話しかけてくる。



「やめてください!」


私は抵抗するが、手を離してくれない。



その時………….