私はびっくりしたので鞄を地面に落としてしまった。
変人美容師は、ふっと鼻で笑っていた。
私は、鞄を取り聞いた。
「何で!ここにいるんですか?」
変人美容師は、凄い困った顔で言ってきた。
「いや、俺が聞きたいよ」
「あはあは、まさか、このアパートな訳ありませんよね」
変人美容師は黙っていた。
「そのまさかなんだよね」
私ははあ?と口をあんぐり開けた状態で変人美容師を見ていた。
「いやいや、冗談でしょ。何でここに住んでるのよ!もしかして私のストーカー?」
電柱の光がチカチカと照らす中、私と変人美容師は気まずく、その場に立ち尽くした。
「はあ、うーな訳ぇあるか。あんたのストーカーで時間潰している方が時間の無駄だわ」
変人美容師は、頭を掻きながら私に言った。
「あれ?あんた何か疲れてない?」
変人美容師は、私に近づいて私の髪を触ってきた。
「ちょっと!何!」
変人美容師は、ふむふむと言い、私の髪を触っていた。
「あんた、俺の部屋に来い。髪手入れするから」
「何で、変人美容師の部屋に行かなくちゃ行けないのよ」
変人美容師は、にやと笑い
「だって俺だけのカットモデルだろ?」