腕を組み足をクロスさせて下に俯いた。
朝比奈は、照れてこう言った。
「…池脇に謝りたかったんだ。さっき悪いこと言ったと思って悪い」
朝比奈は、謝った。
「別に気にしてないわよ。で?用件はそれだけ?」
私は、朝比奈の目を見て言った。
その時だった。
朝比奈は、私の右手を掴み朝比奈の身体に寄せつけられた。
朝比奈の身体は引き締まっていて、私はドキドキしてしまいそうになりながら、私の顔は朝比奈の胸で覆われた。
誰もいなく静かだったので私は余計緊張した。
「……っな、な、によ。離して!」
私はそう言うと朝比奈は離して笑って言った。
「嘘ーん。お前に充電もらおうともらおうと思っただけ。好きとかの感情じゃねぇーから」
よかかっていた柱から私のとこに来て、送るよと言ってきた。
「…いいよ。一人で帰るから、しかも、朝比奈反対方向でしょ」
朝比奈は、いいから送るよと言ってきたが私は、本当に大丈夫だからと言った。
「…分かった」
朝比奈は、一瞬寂しげに私に言ってきたように見えた。