私は無視をして今日の授業用ノートを見直していた。
朝比奈は、まだ続けて言ってきた。
「ねぇ、池脇先生。あ、ダメだよな。副担任だもんな」
私はそれを聞いた瞬間、後ろを振りかえった。
「はあ?あんたもでしょ」
私は朝比奈を見て、少し震える声で反論した。
朝比奈は、何もなかったように
「僕、さっきに教室行きますね」と言い去っていた。
私は、朝比奈に反論したが、私の悩みであるので気持ちが動揺している。
すると、望が私の所にやってきた。
望は、子ども達の英語の小テストを作り終えたのか教室に行こうと名簿を手に抱えていた。
「大丈夫だって。
あいつの言うこと真に受けちゃダメだよ。それより、時間じゃない?」
望は時計の方を指を差して私に言った。
「アタシさっきに行ってるからね」と言って職員室から出ていた。
私は慌てて教室に行く準備をし、誰かに見られていないことを確認して猛ダッシュで階段を上った。