私はもうあの変人美容師の思考回路が理解不能だ。
変人美容師はまだ考えていた。
望は、呆れたように変人美容師を見ていた。
私も倉田さんもため息をついていた。
その時、あっと言って私を見てきた。
「な、なに」
「お前は、そうだ、俺だけのカットモデルになってくれ」
「はあ?」
「はあ?じゃねぇよ。
俺がなれって言ったらなるんだ。文句は一切言ってはいけない」
望は、世の中にこんな人いるんだという目で変人美容師を見ていた。
倉田さんは、お、始まりましたかと言ってたのしんでいた。
変人美容師は、ズボンのポケットからスマホを出して、私にLINE交換しようとスマホを出してくる。
仕方なく、私は手に持っていたスマホでLINE交換をした。
私たちがLINE交換が終わり、倉田さんが話し始めた。
「では来週日曜日に。また連絡するよ」
変人美容師は、バイバイ、俺だけのカットモデルと言っていた。
倉田さんは、またと言って外まで手を振ってくれた。
変人美容師は、倉田さんとは違く、バイバイ、俺だけのカットモデルと言って奥の部屋に消えていた。