「だったら、俺も行く」
高木さんは、さっきとは違くて声が高くなっていた。
「え?」
私は思わず声を出してしまった。
倉田さんは私に話しかけてきた。
「波ちゃんも行こう」
私は望を見た。
望は、私を見てこう言った。
「波、行こう。そこの美容専門のビルはね、波のタイプの外国人が沢山いるという情報を入手したんだけど。それでも行かない?」
望はスマホを持ち、その美容専門ビルの情報が書いていると思われる所に、人気の理由の感想が書いてあった。
その中に、外国人イケメン発見と書いてあった。
私は、望を見た。
「行く価値あるんじゃない?」
私は反論した。
「でも、その人に会えるっていう保証はないじゃない?」