「なっ、わかったか、旭」

「ああ」

倉田さんと話をしてから、肩に右手をおいて私たちの方へ戻ってきた。

「波ちゃん達、ちょっと話しない?」

倉田さんは、右手に手をあげて休憩室を指していた。

「…はい」
私は望と目を合わせて返事をした。

「なに、倉田さん。話って」

望は、首を傾げていた。

倉田さんは旭を見てから、話し始めた。

「まず、お前ら付き合うことになってほんとおめでとう!」

「あ、ありがとうございます」
私はペコっとお辞儀をしてから、高木さんを見た。

ただ、私を見てニコッと笑っていた。

倉田さんはその様子を見て、目を細めて微笑んでいた。

「……それで、俺から聞きたいことがあるんだ」

「 え?なにいまさら」

望は、釈然しない様子で答えた。