「まっちゃんって。どこに住んでるの?」

次は私から沈黙を破り、まっちゃんに質問をした。

まっちゃんは、そんなことを聞かれると思わなかったのか驚いた表情を浮かべていた。

「ここから結構歩いた先に家があるよ」

具体的な答えを出さずに、この近くにまっちゃんの家があると答えた。


もう少し、具体的に教えてほしかった。

教えられない理由あるのかな。

「そうなんだ」

私は、一言まっちゃんに素っ気なく返した。
それにまっちゃんは気づいたのか

「波。俺の家、知りたい?」

「え? なんで」

「いや、だって。俺がそんな具体的に道言わなかったら、波不機嫌になってから」

それは、まっちゃんがきちんと説明しないからだろう。

この道、私通るからどこに住んでるか気になったんだよ。

「不機嫌にはなってない。ただ、この道利用する人そんなにいないから。どのへんに住んでるのかなって」