「……今さら、言われたって」
私は下に俯いて、まっちゃんから目を逸らした。
「……今さらだよな」
私とまっちゃんは黙り込んでしまった。
すると、店員が私たちの沈黙なんて動じずに、お待たせしました。ミルクティーと紅茶ですと言って、私たちの目の前にドリンクをおいて店員は去っていた。
沈黙が耐えられなくて、私はミルクティーを手に取って口に運んだ。
すると、まっちゃんが声を発した。
「波。俺は、あんな別れ方したのは自分のせいだ。波と一からやり直したいと思ってる」
まっちゃんは紅茶を飲んでから、私の返答を伺っているかのように見てきた。
「……私はもう……」
まっちゃんと別れたのは、本当些細なこと。
私たちは高校3年になった。
その頃は秋で付き合って1年になろうとしていた時だった。
だが、事件は起きたんだ。
控えめなまっちゃんは、他の女と付き合っているという噂が学校上に流れた。
私はそのこと事態、信じなかった。
しかしまっちゃんに聞いたら、何も返答がないまま私に何も話してくれずに時は流れていた。
そして私たちは別れた。