まっちゃんは、ニコッと微笑んでいた。


「それで、なんかあったんでしょ? 」


「……大丈夫、まっちゃん。心配しないで」

私は笑顔でまっちゃんに答えた。

「それならいいけど。じゃあ、波はミルクティーね。俺は、紅茶でもしようかな」

ドリンク表をペラペラめくりながら、注文ボタンをブゥと一回押してから店員を呼んだ。

まっちゃんが、店員に私の分と彼の分を頼んでくれた。

彼は昔のまっちゃんとは違う。


そう思いながら店員は仕事をこなしていく。

店員は、では以上でよろしいですねと言って去って行くと、まっちゃんは私に向かって声を発した。

「……本当に久しぶりだね。波」

まっちゃんは、テーブルに頬杖をつき、ドリンク表を片付けていた。

「そうだね。最初誰だか分からなかったもん」