私は、朝比奈に背中をバンと叩いた。
「うわーかったよ。あれだろ、イケメンと合コンのセットアップだろ?」
朝比奈はため息をして、私のことを諦めたかのように見てきた。
本当は倉田さんを今狙ってるけど、LINEしても全然来ない。
いや、忙しいのかもしれない。
だが、茶髪のイケメンをこの頃見ていないからかストレスが溜まっている。
さっきのもイケメンだったが、茶髪でなくては私の欲求が止まらん。
だから、私が恋のアドバイスをして、お返しに合コンをセッテングしてもらっている。
「分かってんじゃん。よろしくね。それで、波になにあげるつもりなの?」
私が朝早く来たのは、朝比奈から波にどう接したら好きになってもらえるかということで職員室にてアドバイスをした。
こんな早く朝比奈のために来たくはなかった。
だけど、イケメンとの合コンセッテングをすると朝比奈からメールが来たら居てもたてもいられなくて来てしまっていた。