「……でしょ。あ、波、朝礼始まる時間だ。準備していかないと」
「あ、本当だ」
望は左手につけていた腕時計を確認してから自分のデスクにカバンを置いていった。
そして子ども達の名簿と筆箱を持って、私にお先にーと言ってさっきに出て行った。
望は、思ったことをすぐ実行する。
その行動は、見習わなくてはならないといつも思う。
だが、性格もあるのか一向に直らない。
私は、四階まで大股で階段を一段ずつ飛ばしながら教室に向かっていた。
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