「……まあ、いいや。学校に取材したいっていう人なんだけど、地元の記者でここの特殊な仕組みを是非取材したいっていうんだって」


望は原因追求するのを諦めたのか、鏡をカバンの中に閉まっていた。

私たちの学校は、この地区では特殊な仕組みをしている。


それは英語で会話をしながらの授業だ。


今は、小学生に英語をどのように学ばせたら身に付けられるのかの仕組みを行っている最中だ。


だが、この学校は一足先に英語を使った会話中心の授業展開を行っている。


どこよりも早く、実施されている。


それが出来るのは、この学校の校長が帰国子女だからだ。

そのせいか、今の時代は英語必須だと言わんばかりに英語と日本語を合わせながらも、子供たちに勉強させようと試みている。

とても教育熱心の人だ。