すると、
「なーみ」と後ろから肩をバンと押された。
「……望。驚かせないでよね」
私はひゃと言ってビクッと肩をあげた。
「ゴメン、ゴメン。なんかいじめたくなちゃって」
望は、てへっと舌を出していた。
「……もう、いいや。それより、今日朝比奈の様子、おかしくない?」
「え? そう」
望は、とぼけた顔をしていた。
この顔は、何か知ってる。
あ、そういえば。
望も今日早く来てたんだよな。
いつも早いけど、いつもに増して早かったから……どうしたのかと思ったけど。
まさか朝比奈に相談受けられたか、または……あの2人付き合ってるとか?