ヤバイ、この空気物凄く気まずい!


なにかを発したい。

だが、変人美容師は無表情で私の髪を弄るだけ。


……私、どうすればいいの。


変人美容師は、平然としている。


……思い切って、話しかけてみるか。


いや、いや、いや。なんか言われるに決まってる。


お前なに、なんか用でも?


とか文句つけられるに決まってる。



どうしよう……やけに部屋も静かだし。

そう考えていたら、変人美容師が私に話しかけていた。


「なあ、お前は死んだ人間って何考えてると思う?」