「やっぱり、前と同じ」

なんで、前と風景は同じなのに
私の気持ちが何かが違う。

「おい、どうした?」

変人美容師は、首を傾げていた。

「………別に何も」

「あ、そう」

変人美容師は、そう呟いてカバンを床に置いて椅子に座った。

「そこに座れよ」

「……はい」

私は素直に答えて椅子に座った。

「………じゃあ、ご褒美お願い!」

「はい?なんのことでしょう?」

「忘れたのか、助けた礼」

あ、そうだ。
そういえばここに来た理由忘れてた。

「い、いえ。忘れた訳では……」
本当にカットモデルやるのね。