「これで、ホームルームを終わります」

築地先生が公立朝森小学校の子供たちに話しかける。

子ども達は、早く帰りたいーという顔して、友達とこの時間が終わったら何して遊ぶかを相談している。

小学生は、将来のことをあまり考えなくてかわいいだけで特権だと思う。

子ども達は早く終わって、大人の指示通りではなく子ども達の空間へと旅立ちたいのだ。

「静かにしてー。皆が静かにしないと帰りの会できないでしょ。帰りの会が終わったら、すぐ遊びに出ていいから、今の時間でも静かにして」

築地先生がそう言うと、皆静かになり日直の人がこれから帰りの会を始めますと号令をかけて、帰りの会が始まった。

そして、帰りの会を終わりますと日直が号令をかけたら、すぐさま男の子達は走って帰っていた。