あのあと改めて自己紹介をし連絡先も交換した。そして、僕は礼拝堂の中で彼女のオルガンを聞き、そのあと二人でお喋りするようになった。今日はそのときに今週末、デートに誘ってみようと思う。


ステンドガラスから入る日の光に反射した彼女を見ながら、学部もサークルも違う彼女と出会えた奇跡をしみじみ感じた。僕はクリスチャンではないが、この音色をいつまでも聞き続けられますようにと静かに神に祈った。


【完】