「やっぱり……そうだったか…」 栗田さんは、窓の外へ視線を移した。 「……日和に何かあったんですか?」 「………記憶障害…まぁ世に言う…… 記憶喪失だよ。何も覚えてないらしい」 え……?今、栗田さんなんて言った…? 日和が……何も覚えてない…記憶喪失? 「……嘘…ですよね?日和は、今どこにいるんですか」