それからまた、沈黙が続いた。
『ねぇ?サヨナラって言って?』
ケータイ越しに聞こえる、君の声。
『お願い!言って?』
俺は走っていた足を止めた。
そんなの嫌だ。・・・嫌だけど・・・。
「さっ・・・サヨナラ。」
俺はその場で泣き崩れた。
カッコワリィー・・・俺。
『ありがとう。・・・・バイバイ。』
確かに君も泣いていた。
―――通話時間2分47秒―――
・・・切れた電話。
ゴメン。気づかなくて。
俺はその場で泣き崩れた。
良く分からないまま、別れを告げてしまう。
サイテーだ、俺。
弱っちーな、俺。
その日は、部活に戻る事も出来なかった。