俺は必死に走った。


 プルプル・・プルプル・・。

俺のケータイ。電話?
「ハァ・・・ハァ・・誰?」


俺は電話に出た。

『もしもし?悠馬君?』

「おう。」

『今日の試合凄くよかったよ。かっこよかった!』

「サンキュー。・・あっ、今そっちに向かってるから。」

少し沈黙が続いて俺は不思議になった。

「???」

『その必要はないよ。』

「え?」

走りながらで、声を聞き取れない。

『こっちに来る必要はないよ。』

「えっ?・・なんで?」


少し沈黙が続いた。
そして、彼女は話を変えた。

『ねぇ・・・?お願い事してもいい?』

「・・・俺でよければ。」

『うん。・・・あのね・・?』