ずっと話したり、時には音楽を聞いたり、お菓子を持参して。
でも仲の良かった私達は、喧嘩なんてしなかった。
「今度、悠莉がピアノ弾いてるの聞きたい！」
「愛海好きだもんね、悠莉のピアノ！
まぁ、うちも聞きたいけど！」
愛海の言葉に私が答える。
悠莉はずっと、ピアノを習っていたそうだ。
でも、私達が仲良くなった時には辞めていた。
「いいけど、しばらく弾いてないからなぁ。 弾けるか分かんない！」
笑いながら、冗談を言う。
前に聴かせて貰った時、
"上手くないよー？" と言いつつも、素人でもわかる程上手だった。
「大丈夫！ 悠莉がもし上手く無くたって
うち、悠莉のピアノ好きだもん！」
「メグ、それは褒めてるのか分かんないよ。 でも、ありがとう！今度ね」
その後、私達はすぐ帰った。
